砂手紙のなりゆきブログ

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2014-04-17から1日間の記事一覧

人物の走るショットで「右から左」の次に「左から右」に走る絵をつなげても、そんなにイマジナリーライン越えてる、って実写の場合には思わない(二十四の瞳)

映画『二十四の瞳』は小豆島を舞台にした戦前・戦後の泣かせる話ですが、島の中のショットに関しては木下惠介監督は「北が奥」というこだわった地形にもとづく撮影をしていません。また、道路を走ったり歩いたりする人たちを描いている場面では普通に「右か…

フィリップ・K・ディックの世界観と映画とのミスマッチ性(ジャッキー・チェン)

SF作家のフィリップ・K・ディックは世界のにせもの感にこだわった人でした。要するに仮想記憶(偽装記憶)と仮想現実。世界は虚構であり、自分のこの記憶は偽装であるという設定は映画関係者の製作心をくすぐるものらしく、『ブレードランナー』(1982年…