砂手紙のなりゆきブログ

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めんま殺しの犯人は誰なのか(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)

(追記)
 くだらない記事としては以下のものもありますので、興味がありましたらごらんください。
 アクセス数が落ち着いたら、「追記」部分は外します。

sandletter.hatenablog.com

sandletter.hatenablog.com

 ほかにもいろいろくだらないのがありますので、ブログの読者になっていただけるとありがたいです。

(追記おわり)


 アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』って、めんまを秘密基地の5人のうちの誰が殺したか、って話のミステリーですよね? 10話で「あの日起きたことを再現してみよう」ってゆきあつが言ったところ、みんな驚きませんでしたか。アガサ・クリスティかよ。
 この話、基本的にじんたん中心の複数視点で書かれてるけど(じんたんのいないところでもキャラは会話・行動してる)、一番信頼できない語り手としてじんたんがいて、「犯人はお前だ!」とゆきあつが再女装して出てくるのかと思ってちょっとドキドキした。それともめんま殺しは、実はじんたんとめんまを除いた4人が共同でたくらんだ、みたいな真相とか。
 さいごのめんまダイイング・メッセージ(もう死んでますけどね)にぼくは意味があると思うんですよね。
「やさしいつるこ(罠を考えた)」
「がんばりやさんのゆきあつ(罠を具体化した)」
「おもしろいぽっぽ(手伝った)」
「しっかりもののあなる(逃げ道をふさいだ)」
 …で、やっぱ4人がめんま殺した、ということ、めんまはちゃんと知ってるよ、って言う置手紙。
 秘密基地での問題の日、最初はめんまにじんたんが一番好き、って言わせるつもりで、じんたん除いた5人で話そうと思ってたんだけど、前日にめんまが「みんな好き」とか、たわけたこと言ってじんたんも来ることになっちゃうんで、つるこがちょっとゆきあつと相談して当日の段取り変えたんだよね。
 つまり、あなるがつること図って、最初予定していた質問は、「めんまってじんたんのこと好きなんでしょ」。これを「じんたんってめんまのこと好きなんでしょ」に変えさせたのはゆきあつだね。
 だいたいあのシーンであんな質問されたら、じんたん走り出しちゃうのは想定内。ただ、当初ゆきあつが(事故を装って)殺そうと思ってたのはじんたんのほうで、崖から落ちるのがめんまのほうだったのは想定外。
 そもそも最後のメッセージについている「やさしい」「がんばりやさん」「おもしろい」「しっかりもの」というキャラ設定、このアニメを見てる途中・見終わったあとで4人のそれぞれに「あー、そうだったよなー」ってわかるエピソードないんだよね。「やさしいあなる」でも全然問題ない。
 たとえばバーベキューのシーンだとソーセージを切ってる「やさしいあなる」だし、最後にちゃんと材料持ってくるのは「しっかりもののゆきあつ」じゃないかな?
 テレビ放映してた時は4話で視聴やめちゃったけど(ひょっとしたらそういう人多いかも)、ゆきあつくん全然女装バレがトラウマになってません。でも結局なんのために女装したのかよくわからない。
 ゆきあつの女装は、多分真犯人をつきとめるための釣り。古典だと『赤毛のレドメイン』とかやってる(なんかもう全然覚えてないけど多分そんな話だった)。死んだはずの人間が実は生きていて、みたいに見せかける引っかけトリックって、小学生レベル、というと失礼なんで言い換えると、古典的なミステリーのトリックですよね。
 このアニメ、ぼく的にはもっとちゃんとミステリーにして、現在進行形で人どんどん死んでいって、ぽっぽが殺されて「冗談じゃない、こんなところにはもういられないわ!」とか言って秘密基地を出たあなるが殺される。頭おかしくなったつるこがヘン顔でゆきあつ殺すとか見たい。『Another』みたいになっちゃいますけど。
(これは前にTogetterでまとめたものをブログテキスト化したものです)