砂手紙のなりゆきブログ

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転校生がスラスラと解く黒板の問題(魔法少女まどか☆マギカ)

 転校生が来て、自己紹介の名前を黒板に書いて、その後先生の問題をスラスラ解いてみんなに感心されるのは、アニメの基本パターンです。
 これに関しての起源はさっぱり不明ですが、古いところでは吉屋信子大先生(氷室冴子先生が生前そう言っていたのでそれにならいます)の『紅雀』で、フランス語がスラスラできる転校生なんかもあるので(電車の中で母に死なれて身寄りが不明な子なのに、トランクの中に乗馬靴が入っているという何これ設定です)、多分ものすごく古いと思います。
 世間的には『魔法少女まどか☆マギカ』の暁美ほむらさんがスラスラと解く問題が有名です。
 もう『魔法少女まどか☆マギカ』に関しては、「まどマギ学」と言ってもいいくらい研究・分析・批評が進んでいるので、当然それに関するテキストもネットに存在します。

ある整数を14で割った商は整数、余りは0以上14未満の整数とします。
aは14で割ると6余る整数、bは14で割ると1余る整数です。
2次方程式x^2-2ax+bが整数解を持ちます。
この整数解を14で割った余りを求めてください。

 …なんかレベル高くないですかね。
 高校生ならわかるんですけど、まどかたち一応中学生(中学2年生)という設定ですよね?
 これ以外にも3問ほど黒板に書かれているのが確認されていますが、普通にセンター試験レベルじゃないかと思いました。
 ただ、この問題そのものは二次方程式なんで、中学生でも大丈夫なのかなぁ。
 10話で、ほむらが解けなかった問題はこれなんだけど、

pは素数、nは任意の自然数とします
(1+n)^p-n^p-1がpで割り切れることを証明してください

 これは「二項定理」というのを知らなくても解けるんですかね?
 どこを見ても高校の数学(数Ⅱ)レベルとしか分からないんですけど。
 また、アニメ『乙女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー』で、妃宮千早が解く英語の問題は、

already the carbon dioxide concentration
in the atmosphere is measurably increased
by man's consumption of energy through burning fuels.

 これを、

man's consumption of
energy through burning fuels
already causes the remarkable
increase of the carbon dioxide
concentration in the atmosphere

(人間の燃料消費は、すでに多大な大気中の二酸化炭素の増加を招いている)

 黒板に書くぐらいなら、高校3年生なら普通ですかね。ネイティブっぽい発音で読まれるとちょっといい感じかもしれないですが。
 関係ないんだけど、アニメ『TARI TARI』8話、12分あたり。産休の高橋先生の代わりに峰先生が教えている授業内容、

意外かも知れませんが、このヴァーチャル・ウォーターという考え方が
日本では今、海外の水に大きく依存していることになります。

 …なんだよヴァーチャル・ウォーターって。そもそも何の授業なのか。
 いろいろ調べたら、どうも地理の授業らしいです。
 なお、そういうものに関しては、教科書の表紙も含めて適当な素材で適当に作っても、アニメ鑑賞にはほとんどの人は問題にしていないと思います。
 アニメの中の授業とか時計とか弁当とか靴とか見てるのはぼくぐらいしか確認されていません。