砂手紙のなりゆきブログ

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女子高生にはどんな本を読ませたいか(涼宮ハルヒの憂鬱)

 このブログもダラダラとひと月続けました。一日の読者がフタケタあったらすげぇ幸せなブログで、ミケタになったらたまげます。しかし本当、ブログ書いてたらTwitterでつぶやくことないな。俺にとってTwitterとは何だったのか。それはともかく。
 そもそもリアルで本を読む女子高生を見たことがない。町で見かける女子高生は、たいてい携帯・スマホの画面見てる。町を歩きながら本は普通読まないし、電車の中で読む子どころか、本を読む大人ですら最近は見かけない。本を読んでる人は年寄りで、しかも図書館で借りた本。たいていは時代小説。
 アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の中では本ばかり読んでいる長門有希だけど、ザ・スニーカー2004年12月号には「長門有希の100冊」というものが公開されていて、ほぼ10年前の著者・谷川流の好みが反映されてます。ライトノベルが入っていないのは大人の事情で、翻訳SFとミステリーが多めなのは著者の好みだけではなく話の内容とも関係があるんじゃないかと思います。今だったらラノベはともかく伊坂幸太郎とか万城目学とかは入っているかな。
 話を作る人の多くは実在のティーンエイジ(中・高校生)を知ってるわけじゃないので、けっこう自分が好きな風にキャラを作りますよね。映画『JUNO/ジュノ』なんて、あんなホラー映画好きなハイスクールの子がリアルでいてたまるか。なにしろ『血の魔術師』のハーシェル・ゴードン・ルイスが最高という男性に、「ホラーの帝王はダリオ・アルジェント」って言う子だよ?
 ざっくり、ぼくが女子高生に読ませたい本を考えてみます。帰宅途中の東京の、どっかの私鉄沿線(世田谷系)ですかね。東急田園都市線とか京王線あたり。別に東武線沿線でもいいですけど、まぁ電車の中なのでハードカバーじゃなくて文庫本。
1・ラノベとBLは除く
 当たり前だろ。
2・東京創元社早川書房は除く
 そもそも女子高生はそんなの読まない。東京創元社の黄色い背表紙のだったら読むかもしれない。
3・いっそのこと、小説本は除く
 新潮・文春・講談社文庫などがざっくり落ちます。まぁ角川ソフィア文庫講談社学術文庫は残してもいい。
 となると、
岩波文庫(の、小説でない奴)
・ちくま文庫(できればちくま学芸文庫
 ですかね。
 ということで、5冊選んでみる。今年(2013年)刊行のものから。
小津安二郎周游 上』(岩波現代文庫
宮本常一『忘れられた日本人』を読む』(岩波現代文庫
パラダイムと科学革命の歴史』(講談社学術文庫
『鯰絵-民俗的想像力の世界-』(岩波文庫
山口昌男コレクション』(ちくま学芸文庫
 どう考えても今の女子高校生にはいない。神田の三省堂あたりうろついてる桜蔭の女子は参考書読んでそうだし。
 あ、詩集だったら、『月下の一群』(岩波文庫)だな。いやもうこれしかない。