砂手紙のなりゆきブログ

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映画『パシフィック・リム』の「核」の扱いはあれで大丈夫か(ネタバラあり)

 久しぶりに映画館で映画を見ました。本当にTOHOシネマの日ぐらいにしか劇場で映画見なくなってる。要するに月1回。見たのは14日じゃないんだけれど、なんかみんなが見ていると思う(少なくともTwitterのタイムラインでは賑わってる)感動ロボット特撮映画、『パシフィック・リム』。
 …『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が傑作に、『クローバーフィールド/HAKAISHA』が大傑作に思えるぐらいの出来だった。金返せ、とは言わないけれど、その2作をもう一度見直したくなるレベル。ちなみに同じギレルモ・デル・トロ監督の『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』は見たことあるけど、普通によく出来てた娯楽大作でした。
 あと幼女マコ(芦田愛菜)さんすごく可愛いです。でも日本人の子供が出てくるとなんか日本映画みたいになるな。それから中国人の怪獣死体売買してる人(ハンニバル・チャウ)、ウィル・フェレルかと思ったらロン・パールマンか。博士の一人のほうは、爆笑問題太田光かと思った。ロボットのパイロットのキャラは区別つかないし。でもまぁ些細なこと。
 一番の問題は、登場人物の「女子力」と「絶望」が足りないんだよなぁ。もう、女子にしかロボット操縦できない設定にしちゃえよ。少なくとも日本人がアニメで作ったら、中国人は3人娘に絶対するよね。でもって絶望的に怯える。どう考えたってあの怪獣たちに勝てるわけない。そこらへん勝っちゃうところが中二病以前の「小学3年生が考えたような話」なのか。でも原子炉で動く以外のロボットは何を動力源にしてるのか不明だよね。ゲッター線とか嘘っぽいもの欲しい。
(以下ネタバラ)
 謎なのは、司令官はマコさんが幼女のときに助けてからずっと、彼女が20代のお嬢さんになるまで10年ぐらい鼻血出してたの? ってところだ。普通に被曝してたら、鼻どころか全身の穴から血を出して数ヶ月で死ぬか、一応止まってちょっとガンになる確率あがるか、ぐらいなんじゃないの? 少なくともTogetterでまとめられてる被曝関係のテキスト見る限りでは、もっと深刻な状態か、「鼻血www」みたいな感じのテキストが多かった。
 それから、主人公たちのロボットの「自爆装置」。そんなの漫画かアニメにしかないから。あ、これは映画か。でもって、それでメルトダウンして敵の世界との通路がふさがることになるんだけど、メルトダウンは核爆発とは全然違うので、多分ただ放射性物質大量に撒き散らすだけにしかならないんじゃないかな。核とか被曝とか、今の日本人にとっては怒ってもいいレベル。
 …ちょっとだけ「政治的」な話になっちゃったですかね。でも気になったのでブログで書いておく。
 だったら代わりにどうすればいいの、って代案は特にないし、小学3年生なら仕方ないか。

 

追記:

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