砂手紙のなりゆきブログ

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モッコちゃん

 そのロボットは、うまくできていた。男のロボットだった。人工的なものだから、いくらでもガチムチに作れた。あらゆるガチムチの要素を取り入れたので、完全なガチムチが出来上がった。もっとも、少し鼻の穴が開いていた。だが、鼻の穴が開いていることは、ガチムチの条件なのだった。
「なまえは」
「モッコちゃんっす」
「としは」
「まだわかいっす」
「いくつなんだい」
「まだわかいっす」
「だからさ」
「まだわかいっす」
「いい体だね」
「いい体っす」
うまい棒は好きかな」
うまい棒は好きっす」
 飲んだアルコールは尿道から回収するんだけど、店の客の一人が毒を混ぜたんで、翌日マスターが肉棒咥えたまま悶死。