砂手紙のなりゆきブログ

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アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』をもう少し面白くする(個人的なレベルで)

 アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』を見ました。けっこう面白いんだけれど、萌えアニメの面白さじゃないですね。
 人間の犯罪係数っていうのが機械で測定・予知できて、がっちり各人の能力と社会が結びついている素晴らしく嫌なユートピア(ディストピア)で、治安維持のために活躍する公安局刑事課1係の人たち(と言ってもなんか6人しかいない仕事場)の物語。科学技術はヴァーチャルな部分も含めてとても近未来的。この世界設定がどんどん嫌になります。
 体感的には普通の映画6本分ぐらい楽にありそうな長さだけど、一応3話ぐらいでエピソードが完結しているのが見やすかったです。2時間サスペンスドラマみたいに、キャラではなくて話に集中できる。
 事件が進むにつれて、チームのメイン3人(狡噛慎也・宜野座伸元・常森朱)のキャラ以外はどんどん個性が薄くなるという不思議なアニメでした。これ、六合塚弥生とか縢秀星、話として必要なの? なんか特殊能力持たせるとか駄目なのかな。六合塚弥生が武芸百般に通じていたり、縢秀星がジャンボジェット機から戦車まで操縦できたりとか。
 ヒロインの常森朱って基本頭とか体力とかあるはずなのに(成績優秀のキャリア)、そういうところあまり出てないですよね。ルソーの『人間不平等起源論』ぐらい、法に携わる者としては基本知識だろ(ぼくの考える東大法学部卒業者レベル)。
 しかしこのアニメの魅力のほどんどが、常森朱ののある種無個性ぶりに支えられています。じゃないとただのホモアニメです。
BLASSREITER』とか見ると、虚淵玄さん俺の思っている以上に男の友情が好きみたいな気がします。
 それから、古風な女子高の桜霜学園高等部の上履き事情が気になって気になって気になって仕方がない。
 殺人犯を逮捕しに狡噛慎也が校内に入っていくところ、どう見ても土足なんだけど、ここは土足の高校なのか。父兄・来賓用上履き(スリッパ)を持参したり、置いてあって履き替えたりしないのか。
 適当に、この話を個人的なレベル(もしくは萌えレベル)で面白くする方向を考えてみました。

・常森朱を男にする
 メガネシニカルな男性にして、狡噛慎也をあごひげのあるロートルヒーローにするとかどうかな。
・常森朱を毎日お風呂に入れる
 お風呂の色は毎日変えて、公安局の仕事が終わったら一日の反省して、「あーもう、何考えてんだろ私ってば!」と言わせて頭までお湯につかってブクブクさせる。
・常森朱の色相が濁ってくる
 潜在犯をドミネーターで撃たないうちに、どんどんソウルジェム、じゃなくて色相が濁ってきて、宜野座伸元に追われるようになる。まぁ、濁らないのを個性にしてる理由はなかなかわからない。
・常森朱と槙島聖護は生き別れの妹と兄
 だったらそういう関係にすればいいよね。なんで戦わなければならないのよ、兄さん! 常森朱って、伏線的には免罪体質者(犯罪係数が何をやっても増大しない)だよなぁ。
・狡噛慎也に令呪がある
 サーバントとマスター。
・温泉に行く
 合宿で。
・海に行く
 強化合宿で。でもあの世界って「海に行く前の水着の試着」という演出がない世界ですね。あと多分この展開だと、泳げない常森朱の設定が生きる。
・中盤でドイツからツンデレキャラ登場
 ちっちゃくて科学に強い。ドイツから新型ドミネーターを持ってくる。ちなみに、あのアニメは「日本以外の法治国家は世界に存在しない」というさらに嫌な感じです。
・王陵璃華子が片目眼帯&片腕人工腕で復活
 復活後の性格はお嬢様じゃなくて女王様キャラで。