砂手紙のなりゆきブログ

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星雲賞の「コミック部門」なんているの?

 日本のSF好きの人が集まる大会(コンベンション)に、「日本SF大会」というのがあります。
 これはアメリカの「世界SF大会」を模してはじまったもので(アメリカ人にとってはアメリカ=世界だったようですが、一応アメリカ以外の世界各地でも開催されています)、「大会」というか、まぁ祭りですかね。日本SF祭り。SF普通に読んでる人は別に行く必要はなさそうですが、雑誌「SFマガジン」読んでる人は、なんとなく行ったほうがいい気になるようなイベントです。まあ普通に電車・鉄道利用してても鉄道ファンの集まりには行かないとは思います。
 世界SF大会では、SFの祖(というより、SF専門誌の祖かな?)であるヒューゴー・ガーンズバックにちなんで、その前年の年に発表されたSF作品で一番よかったものを、大会参加者の投票で選ぶことになっています。長編・短編とか細かく分かれていて、だいたい長編は翻訳が出ているみたいです。それと同じようなものが日本SF大会にもあって、「星雲賞」という名前の賞になっています。日本SF大会は1962年にはじまりましたが、星雲賞が創設されたのは1970年でした。
 一応長々と説明をつけましたが、この星雲賞で、1979年に設けられた「コミック部門」って、今いるの? って話です。
 コミックというと漫画ですが、それとは別に「アート部門」もあるんで、コミック&アート部門に統合しても、誰も問題にしないですよね? 映像関係だと「映画演劇部門・メディア部門」というのがあって、アニメ・映画関係はこちらで賞を出すことになっています。個人的には「ヴィジュアルメディア部門」ということで、ゲーム含めてもいいかも、ぐらいに思った。
 漫画業界の市場の落ち込み、という問題もないことはないんですが、漫画・アニメ・ゲームその他、21世紀はヴィジュアル表現のSF設定作品が多すぎるんじゃないかと思います。