砂手紙のなりゆきブログ

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今まで見た映画の中に出てきた本で一番すごい奴(運命のボタン)

 映画やアニメの中に出てくる「実在の本」に関してチェックをしています。架空の本じゃなくて実在の奴。
 映画『あの頃ペニー・レインと』では、バスでツアーに行くバンドのメンバーがブラッドベリ『刺青の男』を読んでたり(1970年代前半の設定です)、『パラサイト』では侵略者の宇宙人と戦うSFオタクの女子高生がハインラインの『ダブル・スター(太陽系帝国の危機)』読んでたりしてますが、たいていの場合はあまりSFと関係のない本(物語とは関係のある本)だったりします。ただ、『50回目のファースト・キス』で、短期記憶障害の女性がなんでトム・ロビンズの「Still Life with Woodpecker」読んでるのかよくわからない。
 それはともかく、映画『運命のボタン』はぼくが今までに見た映画でも筆頭になりそうな嫌映画でしたが(『ミスト』が2番めぐらい)、その中の男性主人公はNASA勤務のエンジニアで、アーサー・C・クラークとも顔見知りという設定で、SF雑誌のコレクションをしていて、子供がそれをハウスキーパーに見せるんですが、出てくる雑誌がアスタウンディング誌の
・1951年1月号
・1953年7月号
・1952年7月号
・1951年9月号
 で、最後の本のカバー絵になってるH・ビーム・パイパーの「愚か者の日(Day of the Moron)」というのがセリフとして出てきます。まぁ子供がオモチャにしてるぐらいなんで、昔の雑誌でもそんなに高いような値段の雑誌ではありません。日本で買っても2000円ぐらいかな。
 ロック好きな人には、アスタウンディング誌の表紙では1953年10月号のが一番有名ですかね。クイーンの『世界に捧ぐ』 (News Of The World)のカバージャケットに、一部を変えて使われています。