砂手紙のなりゆきブログ

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筆記体(マリー・アントワネット)

 大学に入って外人の先生の授業で驚いたのは、何言ってるのかさっぱりわからないことと、黒板に書く字が筆記体でないことでした。今はどうも英語の筆記体というのは教育として教わるものではなく、趣味として覚えるものにはなってる気がするんですが、授業のノートなんてのは普通に筆記体で書いてて、一字一字がバラバラの、非筆記体のノートとか見ると頭悪そうに見えた時代のことではあります。何言ってるのかわからないのは、3か月ぐらいでなんとかなりましたが、大学生に教える先生が、頭の悪そうな字、というかまぁ、アメコミに出てくるような字で書くのは不思議でした。だいたい、頭のいい人間が字がうまいかというと必ずしもそういうことないってことは、すでに高校どころか小学校時代からあったんで、不思議がることはないですかね。頭が悪くて字がヘタな人間、頭がよくて字がヘタな人間はざらにいる。
 そもそも、英語の筆記体っていうのが、ペンで字を書くことを前提にしているんで、チョークでは多分ものすごく書きにくいはずなんだけど、多分筆記体で字が書けるようにしておかないと、将来外国人と手紙のやりとりをする時になって大変だろうから、って、日本の先生は頑張ったんでしょうね。今も同じように頑張ってる気はしないです。手紙じゃなくてメールだし、ペンで字を書くことなんて年に1度あるかないかぐらいじゃないかな。
 ただ、趣味として「映画の中に出てくる字」というのも画像コレクションしてみることにしたんですが、西部劇に出て来る筆記体の字というのは、誰が書いてるか不明なんだけど、とても素敵なのがあってたまりません。映画『ゾディアック』は、頭のおかしい犯人の字が出てくるんですが、これもまた頭がおかしい人の字にしか見えないところがすごいです。
 映画『マリー・アントワネット』は、結婚の証書(みたいなの)にサインするんだけど、まぁこの映画がキルスティン・ダンストのコスプレ映画みたいなのはさておいて、Antoinetteの最後のttの横棒が勢いづいて右のほうに黒くシミになってしまっている演出が…って、その書類、よく見たら全部英語です(ビデオだと確認できます)。
 さすが、猿の惑星でも英語がわかれば不自由しないと思っているアメリカ人だけのことはあります。