砂手紙のなりゆきブログ

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アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』が評価されるなら映画『エンジェル ウォーズ』はもっと評価されてしかるべき

 アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』を見ました。これについて語るのは、ネタバレも含まれる可能性があったり、ビデオでもっとよく見ないとわからない伏線とかもありそうなので、来年ぐらいにします。
 今日は、映画『ウォッチメン』のザック・スナイダー監督が5人の美少女(と言ってもまぁハタチぐらいです)を異界で戦わせる、ある意味くだらないけどもっと評価されてしかるべき映画『エンジェル ウォーズ』の話をします。
 主人公はベイビードール(仮)という名前で、義理の父親に母と妹を殺され、丘の上の精神病院(兼娼婦の館)に入れられます。時代はいつだかわからない、でも少し古い車とかは存在している謎世界です。5日後に彼女はロボトミー手術をされることになるのですが、その話は置いておいて、その館に来る人物に芸(踊り)を見せる少女が、主人公の他に4人います。スイートピー、ロケット、ブロンディ、アンバー(いずれも仮名)です。例によってなかなか顔と名前が一致しないが気にしない。
 で、試しにベイビードールに踊らせてみたら、すごい踊りで周りが異世界になります。
 舞台は雪が降っている日本のどこかのお寺(僧院)で、そこにいる僧に武器(刀と拳銃)を渡され、「お前らの今いる世界から脱出したいのなら、5つのアイテムをそろえるのだ」と言われます。地図、炎、ナイフ、鍵、そして謎。
 そんな話をしていると、ゲーム画面からパクったような巨大な3人の鎧武者が彼女に襲いかかります。たいていの人間はここで呆れて吹き出してしまい、俺の見ている映画はウルトラバカ映画なのではないか、と思います。
 一人目は天狗顔の、薙刀持った武者で、ベイビードールはぐるぐる回りながら刀で首を切り落とします。次の武者は戦国時代風ガドリング銃で銃撃します。僧院のなかもうボロボロ。これはたまらん。で、そいつを拳銃で撃ち殺して院を出ると、背後で建物が壊れます。
 最後の一人を倒そうとすると彼女の周りに風が舞って、すげぇかっこよく相手をぶった切ると現実(?)の踊りのレッスン場に戻ってみんなが「何その踊り!」って拍手します。ここまでで30分ぐらい。
 で、それからベイビードールと仲間の4人は、ドイツ軍とロボット兵器で戦い、龍の城でも漫画『ベルセルク』みたいな城攻めで戦い、都市に向かう列車の爆弾奪い取るためにヘリで乗り込んでアンドロイド兵士と戦います。列車シーンのBGMはの「トゥモロー・ネバー・ノウズ」で、死ぬほどかっこいいです。各人の個性を反映している謎武器もかっこいいです。
 いろいろ紹介したいんですけど、これ、最初の30分がつまらない人には多分全然面白くない気がしてきた。映画の上映時間は、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』とほぼ同じ110分です。
 なお、最後のオチは絶望の中の希望を暗示するひどいオチなんで、見終わったあとには納得できない悪夢を見たような気分になります。