砂手紙のなりゆきブログ

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パステルカラーインクの褪色度ってすごいんじゃないかと思う(テクニカラー)

 技術的なことはさっぱりなんですが、漫画の原稿なんかもデジタルリマスターとかしてるんですかね。特にカラー原稿。
 一番気になるのは、もはや鳥山明Dr.スランプ』のアラレちゃんの、あの素敵な紫色の髪がすっかり褪色しちゃってるんじゃないか、ってことなんです。
 何しろ我が家にある本の背表紙でも、蛍光ピンクとかパステルカラーのものはかなり褪色しています。これは蛍光灯でも太陽光でもあんまり大差ない。
 暗いところに置いてある本は大丈夫なんで、そんなに心配しなくてもいいかな。そんなこと言ったら博物館・美術館に飾られている国宝・世界遺産級のものはどうよ、みたいに思えてきます。
 20世紀の技術で描かれたものは、なんか50年持ちそうにない。
 映画のデジタルリマスターは、テクニカラー時代の映画のほうが「三色分解して保存」してある状態に近いんで、色彩再現するのは簡単、とか言ってるけど本当ですかね。
 漫画原稿のカラー、褪色したのを色分解して濃度上げればある程度再現できると思うし(なんとなく)、同じようなことをカラーフィルムでもできそうな気がするんだけど。
 褪色しても諦める必要はない、というのが21世紀の科学としてすばらしいです。
 あと生原稿というものが存在しないので、原稿どこかになくしてもなんとかなる科学。
 なくす心配よりも増やされる(違法コピーされる)心配のほうが大きいってのも奇妙な世界ですかね。
 昔はカラー原稿を描くのにエアスプレーというものを使いまして、クーラーの風でもスプレーがうまく飛ばないんで、真夏の部屋を閉めきりにして、息を殺して描いていたら、汗を1滴垂らしてA3のカラー原稿台無しにした、という話も聞きました。聞いただけなので、本当にあったことなのかどうかは知らない。