砂手紙のなりゆきブログ

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「ミタメ」(カメラの視点)の話とアニメ『アマガミSS』

 映画の撮影用語で「ミタメ」という言葉があります。カメラの視線・視点をどこに置くか、どこから人物その他を取るか、というのが「ミタメ」ということになります。猫の視線からカメラで撮れば「猫のミタメ」、机の引き出しから撮れば「引き出しのミタメ」(ドラえもんが最初にのび太の引き出しから出てくるところを、ドラえもん視点で撮ればそうなります)、なわけなんですが、明らかにカメラがそんなところから撮れないだろう、というところの画像をコツコツと、「中から画像」ということで集めています。実写映画もアニメも同じぐらいあります。
 で、岡本喜八が使ったのがそういった変なミタメらしいんですが、詳しいことは不明です。
 集めていてけっこう多いのが、
・靴箱の中から
・冷蔵庫の中から
・レンジの中から
 みたいな感じで、まぁアニメだと一つの話に1度ぐらいはそういうカットあります。
 今回はアニメ『アマガミSS』の中で飛びきりの珍品を拾ったので紹介します。
 アニメ『アマガミSS』というのは、クリスマス・イブのイベントを挟んで複数の女子と恋愛する(4話完結で6人分プラスおまけの2人)という、恋愛シミュレーション・ゲームっぽいシナリオをアニメにした話で、主人公が無駄に変態な以外は、特に内容もカメラワークもシャフトアニメみたいに無駄なスタイリッシュぶりはないんですが、最後に登場する綾辻詞のとあるシーンでびっくりしました。この話の中の高校は、クリスマス・イブに「創設祭」というイベントをやるんですが、その時の飾り物として用意された特大ロボットの脚の落書き(本当はちょっと違うけど)を、実行委員長の綾辻詞が塗り直すんですよね。
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 …「ロボットの脚のミタメ」ってのははじめて見ました。