砂手紙のなりゆきブログ

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猫の軛(ねこのくびき)

「猫の軛(ねこのくびき)」という言葉があります。
 アンサイクロペディアでは「ネコ漫画の軛」という語で紹介されており、漫画家などのクリエイターが、自分のペットを漫画にして可愛がってたのに寿命で死なれて描けなくなる、というひどい病気で、立ち直るには軽症で数ヶ月、普通に再起不能(雑誌から消える)という病です。
 平たく言えばペットロス症候群ですね。猫にしろ犬にしろ、たいていのペット(小動物)は飼い主より先に死にます。オウムは割と長生きだったかな。ドリトル先生が飼っていたオウムのポリネシアは180歳とかね。
 個人的に気になるのは金井美恵子『目白雑録』なんですが、どうも昔の記憶では病気の猫の話しか頭になくて、今でも続いてる(単行本は2013年9月に『5』が出ました)から何とかしのいだのかな。普通の人でも、Twitterのアイコンなどにペットを使用している人は要注意かもです。
 小さい時に子犬として家族の一員となった犬は、子供が大きくなるにつれて年老いて、だいたい高校生ぐらい、ハタチになる前には死んでしまいます。沢山の思い出をフォトアルバムや動画として残しておいても、自分が一緒に暮らしていた家族はどこかに行って戻ってくることはありません。
 公園で犬と遊んでいる子供は多分そのことを知っているとは思うんですが(サンタクロースを信じてない子供は、たいてい知っている気がします)、自分がハタチになる時、なんて永遠の彼方、というか、「来年の夏休み」より先のことなんて想像が及びませんですね。