砂手紙のなりゆきブログ

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西暦2039年の上履き問題(ギルティクラウンと放浪息子)

(今回はタイトル作品のネタバレになっている部分もあるのでご留意ください)

 アニメ『ギルティクラウン』は、近未来を舞台に2人の男子と3人の女子が喧嘩をする話です。あと歌ったり踊ったりすると世界の人が結晶化したりしなかったりする。女子の1人は途中で死んじゃうんで、仲良く2カップルで恋愛準決勝戦すればいいじゃんよ。
 まぁそんな単純な話じゃないんですが、主人公が『コードギアス』のルルーシュ・ランペルージほど頭のおかしい子じゃなくって、言ってることもまともなのが少し残念でした。『コードギアス』は追い詰められたルルーシュが高校生の遅刻の言い訳みたいなこと言うのが面白かった記憶しかないのでまた見よう。
 で、『ギルティクラウン』の舞台設定は2039年(10年前に東京がパンデミックで封鎖されたということになっています)で、主人公の桜満集(おうましゅう)その他が通っている高校は「天王州高校」ということなんですが、20年後でも「縁に色がついている恥ずかしい上履き」というのにはたまげました。
 桜満集とその仲間は縁が黄色で、1学年上の生徒会長・供奉院亞里沙(くほういんありさ)は青。もう一色あるんだろうけれどうまく確認できなかった。
 どうもあの高校は、東京にでかい壁ができて以来先生は来てないで生徒たちで自主運営されてるようなんですが(楪いのり(ゆずりはいのり)が転校してきたときはいて、生徒に紹介してます)、文化祭やっても父兄は来てる様子はありません。
 だいたい、どこからどこまでが上履き使用で、どこからが外履きなのか一度見ただけではさっぱりわからない。
 生徒総会で集まる講堂はみんな上履きなんだけど、捕まった旧・葬儀社のメンバーである篠宮綾瀬(車椅子)とツグミは、外履きで壇上に上げられます。その二人は多分学校指定の上履き持ってないんだよな。文化祭の手伝いとかしてるけど。
 あの高校はバリアフリーなのか、どこかに車椅子対応のエレベーターがあるのか、あるいは未来っぽく階段のぼれる車椅子なのか、篠宮綾瀬の車椅子のこと考えてるだけで頭がかゆくなる。
 …このアニメに上履きとか下駄箱必要なんですかね。
 文化祭といえば父兄や他の学校の子とかが来て、お客様用のスリッパの都合がたいていつかないんで、外からの人はビニール袋に靴入れて見回る、というのが、21世紀のはじめぐらいまではそうだったみたいですが、その「ビニール袋を持ってる父兄」っての、アニメを見ていてもさっぱり見当たらない。
 21世紀の中学生を描いたアニメ『放浪息子』では、最終回で舞台劇をやる主人公は女装なのに恥ずかしい上履きで、おまけにそのアップが最後のカットという辱めを受けていました。
 その講堂でやる劇を見に行ったモデルでガールフレンドの安那とシュウ(修一)は、あっ、このアニメも主人公がシュウか、学校の裏で話すんですが、シュウのその時履いてた靴がどうもうまく確認できない。安那はブーツなんですけどね。
 で、講堂はシートが敷いてあって外履きのまま入れる、ということになってるんですが、各教室はどうなっていたのか不明、というか曖昧。
 そんなものにこだわる人はあまりいないと思ってるんだろう。