砂手紙のなりゆきブログ

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ビリー・ザ・キッドと左利きの問題(魔法少女リリカルなのは)

 右利き用で普通使われているハサミを左手で使おうとすると少し面倒なことになります。どういうふうに切れているか、普通の目線ではうまく見れないんですよね。
 つまり、右手で持つと「下の刃」が内側に、「上の刃」が外側になるため、紙などを切ってる場合は普通に見て確認できるんですが、そのハサミを使うと左利きの人は「普通の人の右手の位置」にハサミを持ってこないと、どういうふうに切れているか見えない。
 そのために左利き用のハサミは、左手で持って外側が上の刃になるようにしてあります。
 現在、オートマティックの拳銃のほとんどが、安全装置(これをいじらないと銃が撃てないようにしてある。要するに暴発回避)は両側についているはずです。つまり、事故その他の理由で左手でしかロックを外せない場合に対処しています。
 西部劇のダーティ・ヒーロー(アウトロー)として著名なビリー・ザ・キッドは左利き説があり、数々の映画が左利き(もしくは二挺拳銃)映画として製作されました。一番著名なのはポール・ニューマンが演じたアーサー・ペンの監督デビュー作『左ききの拳銃』(1958年)らしいんですが、ちょっと見ていません。
 ただ、その左利き説は「写真の裏焼きなんじゃないの?」ってことで微調整されて、右利きのビリー・ザ・キッドが映画『チザム』(1970年)で初登場しました。
 彼が使用していた銃は「ライトニングM1877」という、コルト社初のダブルアクションの38口径らしいです(はっきりしない。サンダラーM1877という41口径のもの、という説もありました)。
 ただ、リボルバーって基本弾倉振出式(スイングアウト)で、銃を「右手に持ったとき、内側にシリンダーが開く」、つまり、左利きの場合は「外側に開く」ということになり、これ、慣れてないとものすごく装填しにくいです。
 左手の拳銃を右手の位置に持ってきて、それとクロスするような形で、右手で装填する。早撃ちはともかく、連続して撃つのかなり難しいと思います。
 戦車の場合も、装填手は「右手利き」が想定され、操縦手は右側、装填手は左側に配備されるのが普通です。左利き用に戦車作ったりしない。
 戦車とか銃は工業製品だから仕方ないんですけど、よくわからないのがファランクス(重装歩兵による密集陣形)ですよね。
 あれって「右手に槍、左手に盾」を持つことを前提にしたものなんですけど、戦士が1000人いれば100人ぐらい左利きだろうから、左利きだけで一集団できるんじゃね? とか素人には思えます。
 魔法少女、というか戦闘少女として有名な左利きの人には、『魔法少女リリカルなのは』の高町なのはさんがいますが、これは「レイジングハート」がフェイト・テスタロッサの武器「バルディッシュ」とクロスしたとき絵になりやすいからかなぁ、とか思いました。
 ただ、「レイジングハートエクセリオン」はベルカ式カートリッジシステム(CVK792-A)になってて、何かを装填しないといけないみたいなんだけど、どうやってたのか覚えてない。
 まぁ左利きが便利な人は野球選手(一塁に近い)と教師(黒板に書いてるときでも、字が隠れない)ですかね。
 歴史上の著名な左利きとして最も古い例はレオナルド・ダ・ヴィンチかな? これはどうも絵のタッチでわかるみたいです。
 あと、最近のアメリカ大統領が、7人のうち5人が左利き(ただしロナルド・レーガンは両手利き)ですかね。
(今回のテキストは、「艨艟を訪ねて」というサイトの「右利きと左利き」をとても参考にしています。軍事好きにはあちらのほうが多分面白い)