砂手紙のなりゆきブログ

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映画『英霊たちの応援歌 最後の早慶戦』(岡本喜八)のモデルは実際にはどうだったか

 映画『英霊たちの応援歌 最後の早慶戦』(1979年)は、1943年10月16日に実際に行われた、第二次大戦中の最後の早慶戦(出陣学徒壮行早慶戦)を題材にした、多分反戦映画です。試合は10対1で早稲田が勝ち、映画の中では特攻隊の人たちが黒板に銀座の店を書き連ねるシーンが印象的ですが、多分銀座の店にくわしいと思われる慶応大学野球部のメンバー(正選手)の中に特攻で死んだ人はいません。別の運動部だったらいたかもしれない。
 くわしいことはウィキペディア「出陣学徒壮行早慶戦」を見ればわかるんですが、選手18人のうち戦死者は、戦病死者も含めて早稲田に3人、そのうちの1人(近藤清)が特攻死。
 あとの人たちは、戦後の経済復興に貢献したり、プロ選手になったりしています。
 なお映画『英霊たちの応援歌 最後の早慶戦』、鹿児島の黒板に復元されていた銀座の地図では、岡野商店・東京パン・?・東方堂・銀行、で、最後に「?」が「スガハラレース」と書かれて、「これで全部思い出した!」ってやるんだけど、昭和6年のぼくの手元にある地図では、東方堂はなくて、7丁目、「菱川レース」でした。
 まぁ飲み食いする店は思い出せても、女性関係の店は男子学生には思い出せないですよねぇ。姉・妹がいたら別だけど。
 今だと三菱東京UFJ銀行・銀座通支店があるところあたりかな。