砂手紙のなりゆきブログ

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ロシア民謡「一週間」は人殺し(完全犯罪)の歌

 ロシア民謡「一週間」は、のんきな村の女性の一週間を歌っているようですが、実は彼女の犯罪の歌です。
 日本語訳詞はハバロフスク地区の日本人捕虜有志による「劇団カチューシャ」ということなんですが、引用だからまぁいいか。

・日曜日に 市場(いちば)へでかけ 糸と麻(あさ)を 買ってきた
 原文は「糸と麻」じゃなくって「錘」(英語だとシャトル)と「麻糸」です。この段階で道具を使った密室トリックを考えてますね。
・月曜日に おふろをたいて
・火曜日は おふろにはいり
 原文では普通の日本人が考えるお風呂じゃなくて「蒸し風呂(サウナ)」。風呂に入ったのは火曜日で、月曜日は蒸し風呂を焚いただけ、という日付・アリバイトリックが入ります。鮎川哲也の鬼貫警部なら絶対「彼女は本当に火曜日に入ったのか?」とチェックをします。月曜日に被害者(俺の想像では同性の恋愛がたき)と一緒に蒸し風呂に入っているが、それは火曜日だったとみんなに錯覚させる手を使うんですよね。毎週火曜日に証人の家の前を通る物売りは、実は月曜日に通ってたんだよ!
・水曜日に ともだちが来て
・木曜日は 送っていった
 原文では「ともだち」ではなく恋人(異性)ですね。「来て」というのはもちろん被害者の葬儀(通夜)のためで、「送っていく」のは墓場に埋葬するため。
・金曜日は 糸まきもせず
・土曜日は おしゃべりばかり
 ところが金曜日、警察関係者が有力な手がかりを持ってやって来る。歌の中の女性はその日に逮捕されて、土曜日は集中尋問を受ける。日曜日には前の週にも来ていた市場の人間から新しい情報も得られて、彼女の自白が得られる。刑事の人は休日も休まず仕事。
・ともだちよ これが私の 一週間の 仕事です
 最後でこれがテレビドラマの話だってことがわかる。要するに刑事さんのメタ視点でテレビ番組の宣伝の歌だった。
 来週もまた見てくださいね!

 ここに書いたことはすべてでたらめです。