砂手紙のなりゆきブログ

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映画「社長」シリーズと観光(社長千一夜)

 森繁久彌が社長を演じる東宝の社長シリーズは、1956年から1970年にかけて延々と作られた作品で、高度成長時代の日本のある種の社長の一パターンになっているような気がしますが、どうも加山雄三若大将シリーズが当時の大学生のリアルを伝えていない程度にはリアルじゃないんじゃないかとも思います。
 同時期に作られた駅前シリーズが特定の土地(多くは観光地)を舞台にしているのに対し、社長は複数の土地(多くは観光地)をあわただしく廻ります。そのためかどうも観光業(旅行代理店)の社長のイメージがあります。
 1967年の正月映画として公開された『社長千一夜』は、庄司観光の新ホテル企画として九州地方の視察に行くんですが、まぁ1966年8月(ウィキペディアによると9月)に開通した天草五橋の宣伝映画ですかね。
 宿泊する宿は、まず大分・別府の「杉乃井ホテル」、

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 天草の「天草国際ホテル」などを見て、 

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 次の日の宿泊は島原の「島原観光ホテル」。

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 杉乃井ホテルは営業中、天草国際ホテルはホテルアレグリアガーデンズ天草と名前を変えて営業中、島原観光ホテル(島原観光ホテル小涌園)は1964年営業開始でしたが、2011年6月末で閉店しました。