アニメ『夏雪ランデブー』における島尾篤の成仏のし具合について
(今回はタイトル作品のネタバレになっている部分もあるのでご留意ください)
アニメ『夏雪ランデブー』は、病弱な夫・島尾篤に3年前に死なれて花屋の店長をしている、目が大きくて髪が短い中学生みたいな島尾六花と、彼女に惚れて店のバイトになる葉月亮介の話で、島尾篤は幽霊になって出てきます。
3人以外は篤の姉・ミホぐらいしか話には出てこない声優省エネアニメで(そのかわり花の絵などはすごく出てきます)、店長の六花が何考えてるんだか最初はわからない見事な演技(演出)で、大原さやかさんのステキボイスを聞くだけで、後半は涙が出てきてしまう、これもエロアニメとは逆の方向で家族とは楽しめないアニメでした。
幽霊の出てくるアニメの中では今んところこれが一番面白かったです(記憶に消えているかもしれないけど、もっと面白いのが思い出せない)。
篤は幽霊なので亮介の体を借りていろいろして、最後は成仏するんですが、最終話の最後では六花も亮介も死んで、2人の娘の話として「開かずの部屋」の話が出てきて、六花たちの孫がその見える幽霊の篤に話しかけるんで(その頃にはなぜかドアを開けるなど多少のものは自分の精神力で動かせるようになってるみたいです)、考えてみると延々2人の家庭の中に篤がいて、ぼくの想像ではその後もときどき亮介の体を借りていろいろしてたんじゃないかと思います。
最後に家族の写真が8枚出るんですが、この中の亮介が撮ったと思われる2枚、つまり
・旅行で山を見ている六花と娘
・屋外の公園(? ミホさんの庭?)での六花と娘
の写真の角度は、明らかに篤がいたとしてもおかしくない構図です(別の人が撮った写真ではそんなことはありません)。
要するに、幽霊の篤はちゃんとそこにいて、亮介には見えている。
…って、なんかそんな感じに思えませんか?