どうもキャラの性格設定が外見と違いすぎて困るアニメ『アルカナ・ファミリア』のヒロイン・フェリチータとゲーム原作アニメの主人公問題
アニメ『アルカナ・ファミリア』は、イタリア文化圏の架空の貿易都市・レガーロ島を舞台に、島の主で世界をカード(タロッコ)で仕切っているモンドの娘・フェリチータをヒロイン(主人公)にした、その周辺の特殊能力者7人の男性を描いた物語です。
白雪姫と7人の小人みたいなんですが、オリジナルは乙女ゲームということで、女性をコンシュマー(ゲームプレイヤー)として想定した逆ハーレムな作りになっています。
しかしフェリチータのキャラ造形が赤毛ツインテールで緑色の目、ミニスカで蹴りとナイフを得意技とするお嬢様設定なのに、わがままで強気で時々デレるアニメではありきたりの性格ではなく、癒やし系の能登麻美子ボイスで男性の話を聞いてやって悩み(トラウマ)を少しだけ解決するという、男性対象のゲームの男性主人公にでは多分ありがちだろうな「いい人」の性格なのが見ながら首をひねるところでした。
声が小見川千明(注:アニメ『ソウルイーター』でツインテールだけど強気なお嬢様のマカ=アルバーン役をやった人。世間的には『ひだまりスケッチ』のなずな役のほうが多分有名。独特の声を持っています)だったらどうだったんだろう。
話としてつまらないとかダメだとかじゃなくて、こういう方向のヒロインってあまり今まで見たことなかったんですよ。
少女漫画原作のアニメは見たことあるんですが、逆ハーレムアニメはあまり視聴経験ないんで新鮮でした。『桜蘭高校ホスト部』の(可愛いほうの)ハルヒはかなりキャラ立ってて、彼女の周りの男たちに影響与えてた印象あるんですけどね。
もう少し乙女ゲーム原作のアニメとか見てみます。
主人公にあまり性格を与えすぎない、というのは正しい判断だと思うけれど、男性を主人公にしたハーレムアニメは「悩む女子」を主人公がなんとかする度合いが命かけてる感じするんですよね。
引き続きゲーム原作のアニメは、漫画・ラノベ原作のアニメの「(アニメが未消化感あるので)読んでみよう」というのと比べると「やってみよう」という気にならないというのが、ぼくの何かに対する視野を狭くしている気がします。
画像はアニメ『アルカナ・ファミリア』1話冒頭のフェリチータです。
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