砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

アニメも映画も、人物を右から左に歩かせすぎ。あと多分生徒会室は校舎の西の端にあって、ダメクラスは東の端にある

 舞台でいうと、上手(かみて)から下手(しもて)ということになるんですが、日本の古典芸能では「向かって右」から人物が出てくる演出って本当はないんです。だもんだから、『勧進帳』の義経・弁慶の登場なんてものすごく変なことになってる。
 あれは、西洋風の演出では義経・弁慶は舞台の「向かって右」から登場して、左側に抜ける話なんですよね。でも歌舞伎では、関所の番人(富樫)がずっと上手(かみて)に座ってて、弁慶たちは下手(しもて)から出てきて花道通って帰る。
 なお日米を問わず、学校が舞台の映画・アニメで人物が「右から左」に動く絵が多い気がするのは、これは教室の窓が南に、廊下(出入口)が北にある関係上しかたないですかね。教室に先生や転校生が入ってくるときは、どうしても「右から左」の絵になっちゃう。
 そのあと、教室の「転校生の座る席」に歩いてくところ、実写だと逆光を回避するためカメラを南面に置くとかあるかな。そうすると人物は「左から右」に動きます。光源なんてどうでもいいアニメの場合は、主人公が窓際の席にいたりするんで、北面から撮る。そうするとやっぱり人物は「右から左」に動く。
 廊下移動するときも、廊下の窓側にカメラ置いて、たいていのアニメの人物は「右から左」に動きます。
 で、メインの人物が「左から右」に歩いているときは、向かって右のほうからボス(たいていの場合は生徒会長グループ)が来るときです。
 廊下を主人公たちが「右から左」に歩いてて、つきあたる人物は、それが学園のお嬢様であっても小者。
 ということで、廊下を「左から右」に歩いている人物のショットがアニメや実写の中であると緊張します。
 みなさんもこのテキスト読んだら、以後はすこし緊張してみてください。