砂手紙のなりゆきブログ

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まほろさんと美里優が住んでる家の向きがわからない(まほろまてぃっく)

 アニメ『まほろまてぃっく』(2001年)は、戦闘型アンドロイドのまほろさんが、両親を亡くした美里優(みさとすぐる)の家の住み込みメイドになっていろいろなことをする昔の日常系アニメで、ときどき歌うまほろさんのはなうたと、ときどき戦うまほろさんの戦闘シーンが美しい(戦闘シーンを見ると、シャフトってそういうのちゃんと作れるアニメ制作会社だったんだな、って思い出します)、アニメ『キルラキル』放映が終わってなんか気が抜けてる人が見るには手頃なお話です。
 EDの「まほろDEまんぼー」もなかなかの名曲です。「えっちなのはいけないと思います!」は知られているけどその起源はあまり知られていないかもしれない。
 この話の舞台は、作中では「緋立(ひりゅう)市」という名前で扱われてますが、OPのまほろさんがモノレール(多摩都市モノレール線)に乗って夕陽を見ながら右から左へ(北から南へ)移動するところや、駅前のバス停などでもおわかりの通り、立川市をモデルにしています。要するにアニメ『とある科学の超電磁砲』と同じ町。
 まほろさんが住むことになる美里優の家は坂道を登った途中にあり、1話ラストでは富士山を背景に夕陽が沈むショットがあるので、この道は「東西」に伸びている(坂道の下のほうが西)ということが示されます。
 ただ、家の構造がどうもよくわからないので困りました。この家は道路と平行に建てられ、玄関が「南」に、洗濯物を干したりする庭が「北」にあると解釈してるんですが、リビングへの日のあたり具合はどう考えても南なのに、庭が見えている気がしちゃうんですよね。実際に見えてるのは「玄関のほうの庭」なのかな。
 このためだけに何度か見たんだけれど、まだちゃんと見れていないのかも。
 こういう誤解を解消するためには、まほろさんたちの家の出入口が「北面」(坂道をのぼっていくと右側)にあるように描写し、庭を「南」にあるように設定すればいいんですが、
・夕景としての、山のほうに沈む夕陽を坂道から見る風景はとてもいいものなので外せない
・家の出入口を「北面」にすると、家を出て学校に行く(坂道をくだる)優を、家と共に描こうとすると「左から右」に歩く人物になる
・通常、学校へ行く登場人物たちは「右から左へ歩く」のが原則なので(変な原則もあるものですが、アニメの場合はそうなっているんだからしかたない。ちなみに下校の場合は左から右へ歩きます)、優が他のクラスメートと一緒になって登校するショットを「優が家から出ていくショット」のあとにつなげると、かなりの人が登場人物たちはどちらに歩いているか混乱する。切り返し・イマジナリーライン越えの問題
 などの理由で、坂道をのぼっていった左側にしか、まほろさんたちの家の設定はできなかったのかな、とか思いました。

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