砂手紙のなりゆきブログ

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英語ができるイギリスの子は日本の高校で英語の試験ができるのか(きんいろモザイク)

 英語ができるだけの子は日本語ができるとは限らないので、日本の高校での英語の試験はまぁ最高80点ぐらいな気がしてしまうのです。
 この「できる」という語からして、日本人でも意味よくわからない。「ある程度の知識がある」から「人に教えられる」まで幅が広すぎるし、類似語の「上手」ってのは今は揶揄語っぽくなってる。「あなたは英語がとてもよくできますね」は、使いどころによっては馬鹿にしているようなものです。
 ようするに、英語は日本語にならないし、日本語は英語にならない。おまけに、日本語を英語にするのは日本人でもかなりむずかしい。
 たとえば、「次の文を日本語に訳しなさい」を烏丸先生が、

Translate the following sentences into Japanese.

 って試験問題に書いたら、アリス・カータレットは、

Put the following sentences into Japanese.

 じゃないの? って言う。イギリス人だからそんな語は使わないか。
 しかし「提案する」が「come up with」というのは、単語カードいくらにらめっこしてても出てこない。「プ、プロポーズじゃないの?」と綾なら顔を赤くしながら言う。ちなみに英語見て日本語にするのは、この場合はできなくはないけど、基本は文脈見ないとわからないですよね。「come down with」は「病気になる」なんて、丸暗記するしかないけど、もうそんな脳の力はない。

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