砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

週末はオドゥルス・ビールを飲みながらフィッシュを聞いてウィリー・メイズのサインボールを愛でよう(ピザボーイ 史上最凶のご注文)

 映画『L.A. ギャング ストーリー』(2013年)というめっちゃ面白いものを見ました。これは第二次大戦後のロサンゼルスを舞台に、ギャングのボスであるミッキー・コーエンと、タフガイ刑事ジョン・オマラを中心としたロス市警の特捜班メンバーが殺しあう話です。はっきり言って「いいもんと悪いもんがいて、最後にいいもんが勝つ」というわかりやすい映画なので、アメリカ人の顔の区別がつかないぼくでもわりと楽しめました。というより、とても面白かった。
 この監督であるルーベン・フライシャーって全然知らなかったけど、『ゾンビランド』(2009年)作った人なのか。
 ということで、『ピザボーイ 史上最凶のご注文』(2011年)という、タイトルだけでつくづく素人を相手にはしていなさそうな(レンタルビデオ店でくだらないコメディ映画ばかり探して見ている人だけを相手にしていそうな)映画を見ました。
 主人公ニック・デイヴィスは両親が離婚して大学を卒業したあとグランドラピッズというアメリカの地方都市(ミシガン州にあります)でピザの配達店員をやっていて、友達にインド系で学校の先生になった映画好きのチェットと、その双子の妹のケイトがいます。
 で、冒頭で無茶なピザ配達をしたあげく4分遅れでピザが無料になってしまったため、そのためのお金でビール買ってあげよう、とピザ注文主の未成年に言います。「ビールはオドゥルス・ビール(O'Doul's Beer)でいいんだよな」って。
 検索すると、これはノンアルコール・ビールですね。日本だと「おこちゃまビール」みたいなものか。
 それから、ケイトが「フォー・シーズンズの経営者教育プログラム」でアトランタに行くことになって、チェットとニックが罵り合います。ニックはケイトのことを「アトランタに行っても、フィッシュ(Phish)を聞いて白いBMWに乗ってる医者なんかにモノにされるだけだ」なんて言います。
 フ、フィッシュ?
 検索してYouTubeで聞いてみると、なんかすごくいい。とりあえずボーッと聞いてるうちに30分ぐらい過ぎる。アトランタのエリートはこういうのを聞くのか。比較されるバンドとしてグレイトフル・デッドの名が挙がってるので、これも聞く。
 で、ニックはさらに「お前が持ってたウィリー・メイズのサインボールを200ドルで売ったのは俺」とか言います。
 ウィリー・メイズは1950~70年代に野球選手として有名だった人で、この人は名前言われるとそんな人いたよね、という感じ。日本だと長嶋茂雄ぐらい。しかしサインボールの値段とか、誰が一番高いんだろう。
 だいたいここまでで30分だけど、それだけ見るのに2時間かかった。

関連記事:

トゥインキーを探す旅に出よう(ゾンビランド)