国会図書館の「日本十進分類法(NDC)新訂9版分類基準(2010年版)」で追加された項目
NDCの一番新しいものは今のところ9版ですが、2014年中に「10版」が出る予定なので、国会図書館では2010年10月に作成された分類基準を2014年7月の段階では使っているようです。
そこで「新設」されたという記述があるものの分類項目を列挙しておきます。
031.9 児童全科学習百科
162.31 古代ギリシア(哲学)
162.32 古代ローマ(哲学)
172.8 神職<列伝>
209.8 21世紀-(歴史)
210.0254 発掘調査報告書
210.762 占領軍統治時代1945-1952
210.77 平成時代1989-
222.017 災異史
222.018 交渉史
283.1 古代ギリシア列伝
283.2 古代ローマ列伝
317.217 金融庁
317.218 消費者庁
320.34 法律用語研究
329.098 国際判例集
333.804 国際協力機構報告
335.89 NPO[特定非営利活動法人]
361.19 数理社会学
376.128 個々の幼稚園史
383.831 古代ギリシア飲食史
383.832 古代ローマ飲食史
410.231 古代ギリシア(数学)
490.231 古代ギリシア医学史
672.8 商人<列伝>
764.78 ジャズ
770.6 劇場
823.4 故事熟語辞典・俗語辞典
891.09 先史時代のギリシア語
なんか妙にギリシア・ローマ関係に関する新設が多いです。
しかしななめ読みしていちばんびっくりしたのは以下の記述。
『(4)戦争史(その外交史も含めて)
日本と外国との戦争は,原則として日本史の下に収め,第三国間の戦争は,侵略を受けた側ないし敗戦国の歴史の下に収める;戦争の純戦術的な記述は軍事に,また従軍記あるいは戦争に伴う種々の記録もの,ルポルタージュは9□6に収める』
…「第三国間の戦争は,侵略を受けた側ないし敗戦国の歴史の下に収める」って、ポエニ戦争とかどうなっちゃうんだろう。敗戦国って、国が亡くなったり占領・統一されたりしたらどうなのよ。そもそも敗戦国の資料なんて残るのか。
あまり難しいことは考えないことにしよう。