砂手紙のなりゆきブログ

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丁半博打の確率に関する長屋のみなさんの意見

与太郎「丁は2、4、6、8、10、12の6種類だけど、半は3、5、7、9、11の5種類なんで、た、多分丁にずっと張ってれば儲かるんだよな?」
八五郎「何言ってやんでぇ、あいかわらず馬鹿だな。まあ半に「1」の目を入れてないだけ賢いけどな。ピンゾロの丁からずっと数えてみろい、丁は11、13、15、22、24、26、33、35、44、46、55、66の12種類、半は12、14、16、23、25、34、36、45、56の9種類しかないから、どう考えたって丁が勝つって決まりだ」
甚兵衛さん「いやそれは八っつぁんの数えかたがおかしい。賽子を「赤」と「白」の2つをわけて壺に入れて計算せんとな。つまり同じ13でも「赤の3・白の1」「白の3・赤の1」とわけて数えるんだ。そうするとこうなる」

丁は18種類
2:11
4:13・22・31
6:15・24・33・42・51
8:26・35・44・53・62
10:46・55・64
12:66

半は18種類
3:12・21
5:14・23・32・41
7:16・25・34・43・52・61
9:36・45・54・63
11:56・65

「だからどちらも同じだ」

 横丁のご隠居さんに聞いたら、縦に6つ、横に6つのマスを書いて、碁石で教えてくれました。
 博打用語としては「9半12丁」という言葉もあるようです。
 胴元の人は、金を博打の札に換えるときに、手数料で儲けてるんじゃないかな。