砂手紙のなりゆきブログ

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利用する人から金を取らないで、宣伝したい人から金を取る仕組みの起源

 世界最初の公開(公共)ラジオ放送は1906年12月24日、元エジソンの会社にいたエンジニアだったレジナルド・フェッセンデンによってはじまりました。
 しかし仕組み的に不思議なのは、「無料で放送して、広告主から金を取る」というラジオの発想で、そりゃ無料でチラシの裏に記事を載せて配った新聞はあったかもしれないけど、普通はこういうの購読料とか聴取料とか取るじゃないですか。そういうのなし(聞きたい人にはただで聞かせる)というのはちょっとしたアイデアですね。現在でも無料のアプリとかで、有料の場合は特典とかプレミア・サービスがある、みたいな発想の元祖でしょうか。
 世界最初のラジオ・コマーシャルは1922年8月28日に、ニューヨークのクイーンズボロ・コーポレーションがクイーンズ地区のホーソンズ・コートという土地の区画分譲のために流したものだそうです。
 CMのおかげで広告主も得するし、ラジオ放送局も、ラジオ作ってる会社も、ラジオ聞いてる人も得するという4方が得。
 逆に誰が得するのかさっぱり不明なのが、映画館で無理やり見せられる広告。得するのは遅れて来る客ぐらいなもんだけど、10分以上も遅れる客はいないだろう。