砂手紙のなりゆきブログ

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夏になると見たくなるアニメ『絶対少年』の異常な演出

 アニメ『絶対少年』(2005年)田菜編は、田菜という田舎で夏を過ごす少年・逢沢歩(あいざわあゆむ)とその仲間の、宇宙人(というか謎の飛行体)と出会う夏の、セミの鳴き声と音楽が耳に残る、ぼくの感覚としては「こんなアニメの演出見たことない!」ってびっくりするようなアニメです。こんなアニメは他には『ラブライブ!』(2013年)しか知らない。実写だと三隅研次監督の映画かな。もう、ほんのちょっとのショットでも見逃せない不思議さ(異常さ)なんですが、黙って見てると「ちょっと変かな?」ぐらいにしか思えないところがまたすごいです。これは例を挙げて語らないとわからないですね。
 これはとあるバス停。バスが来るところをカーブミラーの角度から見せます。ええっ?

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 次に町内会の掲示板で夏祭り「神凪猫おどり」の宣伝ポスター。

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 その掲示板の前にバスが来るんですが、なんでここにしっかり電柱とその支えワイヤー(支線)入れ込んでますですかね。そんなことするの三隅研次監督とか昔の日本映画監督で、アニメの監督じゃない。

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 で、バスが行くと、バス停前に女の子。向かって右にポスター、右奥にバス停の案内板、左にカーブミラー。

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 バスが来て、女の子を降ろして行く、ってだけのショットをこれだけ緊張感、というか、何かありそうだな、って感じに見せられる人ってそんなに多くないと思う。