砂手紙のなりゆきブログ

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「ロック・アラウンド・ザ・クロック」はエイトビートじゃないからロックじゃない(けいおん!)

 ロック(ロックンロール)の元祖とされる(ことが多い気がする)「ロック・アラウンド・ザ・クロック」は、今聞くと「ハートブレイク・ホテル」と同じくちょっとロックに聞こえない妙な曲です。ざっくり言うと、ギター以外のパーカッション・ブラス・ベースなどはリズム&ブルースの4拍で刻んでるから、間奏の「チャッチャッチャ、チャッチャチャッチャ」のところだけしかロックに聞こえない。
 エルヴィス・プレスリーって、なんかノリのいい黒っぽい歌をかっこ良く歌ってる人で、ロックシンガーって感じじゃないな。
 でもそういうの、今だからそう思えるんで、SFとファンタジーとホラーが未分化だった時代のブラッドベリラヴクラフトみたいなもんかな、とか思う。
 ぼくにとってのロックは、レッド・ツェッペリンの「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」でジョン・ポール・ジョーンズが「ドドドドドドゥド、ドゥドドンドン」って間奏やったところから始まります。
 というのは嘘ですが、そのくらい言ってもいいぐらいかっこいい。
 探してみると、ジミ・ヘンドリックスとかマディ・ウォーターズのバックでベース弾いてる人も、ちゃんとエイトビートでやってます。
 やっぱロックのリズムは「タタタタスッタン、スッタンタタタン」だと思うけど、1960年代はじめぐらいまでなかなかそういうのうまく見つけられない。
 アニメ『けいおん!』の放課後ティータイムはベースの音符がやたらに多い(刻んでる)んで、これちゃんと弾きながら歌える人はすごい気がする。楽器できないんでよくわからないけど。