砂手紙のなりゆきブログ

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声優はとりあえず噛まないようにする

 アニメの声優は、キャラの感情表現をしてアドリブを入れて、噛まない(かみゃない)ように、言い間違えないようにしてキャラの口の動きにあわせる(これはちょっと例外もあるみたい)という、雨の日に傘をさして自転車に乗ってスマホの画面を見るぐらいに難儀なことをしなければなりません。スマホはまあ無理か。
 オリジナルがある場合は登場人物の名前を変えるわけにはいかないし、たいていの原作者はアニメになることを前提にして名前なんて考えていないので、「くうじょうじょうたろう」とか「まんぎょんぼんごうじろう」とか「きゃりーぱみゅぱみゅこ」とかつけてもいいんですが、多くの脚本家はそれ以外のセリフを自分で言ってみて、一部言いやすいように変えたり、現場で声優が何度も噛んじゃって、しょうがないので変える、という例もあります。
「あにゃたになんて…すみませんもう一度…あなたににゃんて…ここ、「あなた」を「あんた」にしてもいいですか?…そういう性格じゃないから駄目?…「あなたなんかに」は?…はい、それでおねがいします」
 あと、漢字で言うとわかりにくいのもありますが、なんで最初からオリジナルアニメにそんなの使うのか。
 マ・クベのいくらいい壺でも「北宋」のいい壺ってのは小学生には難しいと思う。