砂手紙のなりゆきブログ

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徳山璉という戦前の歌手(ルンペン節)

 青春歌年鑑という、どこの誰が聞くのかさっぱりわからない音楽の「戦前編」というのを作業用に聞いています。佐藤千夜子「愛して頂戴」とかいかにも戦前の流行歌(今聞くと変にしか聞こえない歌)に混じって「ええっ?」というのが出てきて目が醒める。

『青い空から 札の束がふって
トロリ昼寝の 頬っぺたをたたく
五両・十両 百両・千両
使いきれずに 目が覚めた
ワッハーハー ワッハーハー
すっからかんの 空財布
でも ルンペンのんきだね』

 何ですかこれは。
 ウィキペディアによると、歌っている徳山璉という人は戦前の古川ロッパ一座のバリトン歌手で、「隣組」とかも歌ってたらしいんだけど、それの裏面が「天から煙草が」というやはり脳天気な歌でたまげる。

『天から降って来た巻煙草
吸わずにいらりょかこりゃ旨い
一口回しだスッと吸ってパ
何と翼の爽やかさおい
でかしたでかした海の鷲』

 一応戦意高揚歌のようであります。
 作詞は北原白秋
 Youtubeでは紹介した2曲の他にもいくつかアップされています。
 植木等も聞いてみたくなったけど、「ルンペン節」はチャップリンのイメージですかね。


ルンペン節 徳山璉 - YouTube