砂手紙のなりゆきブログ

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日本SF業界で左翼と言えるのは小松左京と荒巻義雄だけ

 正確には「共産主義的思想を勉強した人」かな? SF作家になった時点ではどちらもそういう政治的思想とは距離を置いていたはず。荒巻義雄の初期小説って読んだことなかったんで、あとで読んでから何か言います。
 小松左京がSF書きはじめる前の普通の小説は全集に収録されてるんで読みましたが、
「これは…野間宏?」
 みたいな、戦後の貧乏臭い若者の話でした。
 星新一ニヒリズム太宰治高見順の影響があるかもしれない。同世代的な作家だと北杜夫とかかな。
 山田正紀はだいたい全共闘世代だと思うんだけど、あまり思想感じさせないですね。『弥勒戦争』とか、やはり初期作品は読んでないのでよくわからない。
 ミステリーだと左翼思想に一番くわしい人は笠井潔ですね。この人が小説書きはじめたら、「なんで黒木龍思がこんなものを!」って一部の人は驚愕したぐらい有名だった。