砂手紙のなりゆきブログ

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図書館の人が「唐獅子牡丹」を知らないので驚く(新釈漢文体系)

 三島由紀夫の件で図書館の人に聞いてみたんだけど、
「自決の日に牡丹の花を持っていったというのはわからなくて…」
 という中途半端な回答。
「いや、花じゃなくて「唐獅子牡丹」の歌ですよ? え、映画知らないの?」
 ということで、高倉健は知ってるみたいだったんだけど、歌わされるかもしれないと思ってこれ以上聞くのはやめました。
 ごく普通の市立図書館の、レファレンス係の人です。
 図書館のには違う世代の人が働いてほしいものだと思った。なんか働いているのが20代の女子ばかりな感じで。これも小泉行政改革のツケか。
 たぶんそのレファレンス係がくわしいようなことに関しては、ぼくは知らない。最近の若い子に人気のある本とかですね。
 それよりびっくりたのは、ずーっと昔から刊行しているシリーズ、新釈漢文体系(明治書院)の『白氏文集 一』が未だに出てないことでした。
 ちなみにフォークナー全集(冨山房)は1968年に刊行をはじめて、1995年に完結しました(27年)。
 セリーヌの作品(国書刊行会)は1984年に刊行をはじめて、2003年に完結しました(19年)。
 で、新釈漢文体系は全120巻(別巻1)で、1960年に刊行をはじめて、最新刊が2014年6月の『120巻史記(列伝 七) 十四』。54年め。あと6巻。明治書院も図書館もがんばれ。ぼくはもうあきらめた。次の東京オリンピックまでには完結するかな。
 ちなみに高倉健の『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』が公開されたのは1966年1月です。

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ゆるく募集・三島由紀夫が自決の日に市ヶ谷に向かう車の中で「唐獅子牡丹」を歌ってた、という話の起源