砂手紙のなりゆきブログ

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別々の行動をしている人間をどう撮るか(ドラゴンタトゥーの女)

(今回はタイトル作品のネタバレになっている部分もあるのでご留意ください)
 映画『ドラゴンタトゥーの女』(2011年)は、スウェーデンを舞台にしたミステリー映画で、富豪の一族で消えた少女の謎を解くために、諸般の事情で雑誌編集長をやめた中年のミカエル・ブルムクヴィストが、相棒の無口系でハッカーの達人美少女(というにはちょっと年がいってるけど、あちらの国の人にも綾波レイ長門有希系の需要あるのか)リスベット・サランデルと共にあれこれする話です。
 たいていの場合は、このふたりは別のところで別の行動をしているわけで、映画を見ている人はほぼふたつの話を平行して追うことになります。
 で、そのふたりの行動をショット的に関連づけるための工夫がしてあります。
 リスベットが地下鉄に乗り込んでドアが閉まると、ミカエルが調査のために借りたコテージのドアが開く。

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 ミカエルがある人物と話をするために刃物を置くと、リスベットが調査をしていた資料室の鍵を置く。

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