砂手紙のなりゆきブログ

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アニメ『のんのんびより』OPに感じる妙なグルーヴ感

 アニメ『のんのんびより』(2013年)は田舎に住む少女たち(主に4人)を描いた日常系アニメで、そのオープニングは見るたびにいつも妙な気持ちになります。
 曲そのものはありがちの展開なんですが、アニメの絵の見せかたと微妙にずれてるんですね。いや、ずれてるのは絵(動画)のほうなんですが。
 たとえば、冒頭、「さかなになって そらはうみ とんでるように およいでる」なんですが、これをこの演出の人はこのように刻みます。
1・さかなになって そらはうみ(缶蹴りで4人が走る)
2・とんでるように(一条蛍) およいで(越谷夏海) る(越谷小鞠)
3・あのやまをひとつ(宮内れんげ) こえたらみえてく(走る4人と風景) る(飛んでる4人のジャンプ)
 以下、
4・まっすぐのびたあ/ぜみちに だ/れかのちっちゃなわ/すれもの
 と学校風景を刻んてる。
 うまく説明できないんですが、これは最後の1拍を微妙にずらして、「ええっ」とか思います。
 これをたとえば、京都アニメーションの『響け! ユーフォニアム』(2015年)と比べてみると、後者のほうにおける4人のキャラ紹介が、曲の節目に合わせてあたかもエロゲ原作のアニメのように一人ひとりキャラ立てて写されたり、手を伸ばしたり振り返ったり、とりあえずこうしとけばよくあるOPっぽいでしょ感(byてさぐれ部)すぎて、ヘビメタの様式美を感じるのと違ってて面白いです。
 グルーヴ感というよりはプログレ感かな? キング・クリムゾン「21世紀のスキッツォイド・マン」みたいな。