砂手紙のなりゆきブログ

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短篇は小さな銃の弾丸で、小さな惑星を一周して自分の後頭部に当たる

 長い小説は太陽の周りを回るような感じでゆっくりと読みますが、短篇作家は目のところにライフルをかまえた人で、そこから出る弾が十分に早くて、その人が立っている惑星が十分に小さくて、空気抵抗のようなものがないと、自由落下して作家の後頭部に当たることになります。
 つまり、短篇はだいたいオチが決まっていて、どういう風に話が進むのかも決まっているので、はじめにどの方角に向けて、どのくらいの早さで撃つか、というのがキモ。
 お手本はジェローム・ビクスビイ「火星をめぐる穴・穴・穴」です。
 あまりにもバカなので、ついオチを話してみたくなるぐらい。