砂手紙のなりゆきブログ

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西部劇映画の音楽はカントリー・ミュージックなんかじゃないし西部劇時代の音楽とも違う(ディミトリ・ティオムキン)

 カントリー・ミュージック1920年代に生まれ、1950年代にわたって進化して、ロカビリーというジャンルになって今でも続いていますが、日本ではロックほどには定着していないようです。
 映画における西部劇音楽というとディミトリ・ティオムキンという人なんですが、この人はロシアでクラシック音楽の勉強をして、第一次大戦後にアメリカに移民してきた、西部とはほとんど関係のない人です。
 代表作は『真昼の決闘』(1952年)とか『リオ・ブラボー』(1959年)とか、それに『ローハイド』(1959~1965年)。『ローハイド』の耳に残る音楽はなんかスラブ(東欧)っぽいと思ってたんだけど、気のせいじゃなかったんだ。
 ちなみに映画『荒野の用心棒』(1964年)の音楽で有名になったエンリオ・モリコーネは、監督のセルジオ・レオーネに「ディミトリ・ティオムキンみたいな曲を作って」と言われたんですが、世代的には父と子ぐらいの歳の差があったんで、『ローハイド』に似ていると言われれば似ていないことはないけれど、言われないとちょっとわからないぐらいのかっこいい曲ができました。