砂手紙のなりゆきブログ

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押井守が語る、お手本にしたい映画監督は増村保造

 押井守『勝つために戦え! 監督稼業めった斬り』(2015年)は、2010年に出た本の増補・改定・改題版で、ヒッチコックの記号や手法を若手は模倣するべし、という話の中で「教科書として勉強しておくべき」日本の映画監督について以下のように話しています。P291

『見てお勉強になるっていうのは、日本の監督だったら増村保造ぐらいかな。あの人は本当に理屈だけで作ってるからね。なおかつ役者のセリフの発声まで全部コントロールしてる。「棒読みに近くてもいいからちゃんとしゃべれ」っていうさ。役者に芝居させないもん。音楽とかのやり方を見ればはっきりわかるよ。それと増村保造もエロかったよね。やっぱりエロいかどうかというのも結構重要なことだよ。』

 レイアウト(画面作り)として参考になる監督は、三隅研次を中心にたくさんいる、とのことです。