砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

汽笛一声新橋を出た汽車は何時間ぐらいで神戸(大阪)に着くの?(鉄道唱歌)

 明治時代の汽車の旅、答は約20時間です。
 午前6時に新橋を出た汽車は、午前2時ぐらいに着くことになりますが、実際にはそんなに無茶しない。
・汽笛一聲新橋をはや我汽車は離れたり愛宕の山に入りのこる月を旅路の友として
 これは有明の月ですね。夜明けに西の空に見える月です。
・いつしか又も暗となる世界は夜かトンネルか小夜の中山夜泣石問へども知らぬよその空
 これはトンネルが多いってことで、夜になるという意味ではありません。
・瀬田の長橋横に見てゆけば石山観世音紫式部が筆のあとのこすはこゝよ月の夜に
 ここらへんで具体的に夜になります。その前の、名古屋に着くのは午後6時ごろ。名古屋で一泊してもいいくらい。
 でもって、最後から二番目が、
・おもへば夢か時のまに五十三次はしりきて神戸のやどに身をおくも人に翼の汽車の恩
 長い旅のようでもあれば、途中一泊もしないで神戸に着けちゃうの? と考えると意外に近い気もします。
 昼の弁当は静岡駅で買うのが普通だったようです。