ゼロ年代の狂人映画は『ファイト・クラブ』ではじまる
狂人映画は、狂人を正常人とは違うもの(非社会的なもの)として扱うことにはじまり、正常人が狂う映画を経て、『ファイト・クラブ』(1999年)に狂人の視点で展開される、狂人と正常人との違いがわかりにくい映画になって、それが現在まで続いています。
なんかこう、欲求不満の若者が拳で語り合う映画かと思って見てたら、全然違う。オチは重要なことなので話しません。
狂人による狂人演説は昔っからあったんですが、正常人が自分の正常さを疑う映画というのは、どうも映画館だけではなく、自宅で何度も映画を見る人が生まれてから作られるようになった気がします。
生涯で一番面白かった、かどうかはともかく、一番世界観に影響を与えた映画かなあ。
これ見ちゃうと、たいていのゼロ年代映画には驚かなくなるのが困る。