砂手紙のなりゆきブログ

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新自由主義の長い影(リバタリアニズム)

 1980年代のはじめ、世界各国は深刻な財政難におちいっていました。
 第二次オイルショックと冷戦の継続(による軍事費負担)、社会保障費の増大に耐えかねたイギリスのマーガレット・サッチャー、アメリカのロナルド・レーガン、日本の中曽根康弘は、国の負担を減らし経済の自由化を進める政策でなんとかしようと考えました。
 中曽根康弘は総理になって日本専売公社日本国有鉄道日本電信電話公社を民営化し、日本専売公社JT)以外は技術革新と組合の弱体化によって一応の成功をおさめ、また日本そのものも省エネとその時代の電子機器に特化した技術で大変儲かってしまったので、金が余りすぎて1980年代末のバブル期になりましたが、その後、世界史的にもあまり例を見ない長期デフレ政策で、いろいろ大変なことになりました。
 イギリスはうまく北海油田を掘り当てて石油輸出国の仲間入りをし、アメリカはチェルノブイリとその後のソ連の自滅によって冷戦が終結したため、レーガン大統領はいいことをしたように思われています。
 20世紀後半の新自由主義は、アメリカでは西部開拓時代の何かに由来してるんじゃないか、って気がします。
 SF作家でそれが好きな作家はロバート・A・ハインラインでしたかね。
 ハインラインはいろいろなものにフリーな人でした。