砂手紙のなりゆきブログ

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コメディ映画は退廃芸術の正反対(ボクらのママに近づくな!)

 コメディ映画とそのサブジャンルに属するミュージカルおよび普通のアニメの大半は、はじめに伏線があって、真ん中に障害になるモノがあって、最後に伏線回収をして、ハッピーエンドになるという構成に呪われています。
 見はじめて10分で結末がわかるような物語が楽しめるのは、心が純真な子供だけです。
 ぼくはどうも、そういう映画の楽しみかたとは別に、登場人物がどんどんひどいことになって、伏線も回収しない、夢の映画も楽しいのではないかと思います。
 今回の記事の見出しにあげた『ボクらのママに近づくな!』(2005年)の映画はタイトル通りの作品で、子供が嫌いな主人公がいろいろあって、子供と母親に好意を持たれて、主人公も子供が好きになって終わるという、どこにでもあるような映画です。
 これで、主人公役のアイス・キューブが「俺は差別と子供と黒人が嫌いだ」とか言ってたりすると面白いんだけど、多分実生活で子供が好きなのかどうかはわからない。
 なんか、好きなタイプの子供とそうでない子供がいるような気がするんだよね。
 ジャック・ブラック主演の『スクール・オブ・ロック』(2003年)は、実生活でもジャック・ブラックは子供が好きそうに見えるんだけど、それは彼が多分心が純真な子供だからでしょうね。