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砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

「最初から」というのは、なしで、探偵がいつから犯人を知っていたかという設定にするのはむずかしい

 ミステリー作家のほうは、最初から犯人を決めて(知っていて)物語を作るものなんでしょうが、さっぱりわからないのは、物語の登場人物(特に探偵役の人間)が、物語のどの部分で真相を知る・気がつくか、ということにするのがいいか、ということです。
 3人ぐらい殺されて、やっと真相がわかるような探偵でも、真相がわかれば名探偵ということになってますが、その、読者が気づくちょっと前ぐらいに探偵が真相がわかるようにするのが、ね。
 風呂のお湯の入り具合をちょうどいい時に見に行ったり(最近は自動で止まるようになっている風呂が多いです)、定期試験の問題を規定の時間で解けるようにしたり(解けないようにするのは簡単だと思う)するのと同じように、読者に「ああ、そうなんだよ、俺も同じこと考えてたのに! 先越された!」と思わせるタイミングって、どうやったらとれるようになるんだろう。
 SFのほうが、書きはじめても犯人を作者が知っている必要がない(そもそもたいていのSFには犯人も探偵もいない)という点で楽かもですね。
 先がどうなるかさっぱりわからない話というのは、だいたい作者も全部の構成を考えていなかったりして、その代表がA.E.ヴァン・ヴォクト(と初期・後期のフィリップ・K.ディック)ということになっています。