叙述トリックのミステリーは、よくも俺を騙しやがったな、と本を叩きつけたくなるようなのが名作
叙述トリックというのは、曖昧な・信用できない、あるいは嘘を言っている語り手によって作られるミステリーのトリックで、そこがトリックのキモなため、具体的な著作どころか作者の名前さえおそろしくて口に出せない、「牛の首」みたいな話です。
…「牛の首」は、そんなこわい話は聞いたことがない、だったかな。
牛の首を撫でるとな…どうなるかてぇと…まあその前に一杯飲ませろ…しかしなんでこう阪神弱いんだろうな…牛が喜ぶんだ。
ええと、何の話だったっけ。
ああ、そういう叙述トリックで、ぼくが読み終わって叩きつけた本が3冊あります。
叙述トリックの作家としては、それはご褒美(勲章)なんじゃないかと思う。
本の題名はもちろん言えない。
つまらないだけのミステリーは、唖然とするだけなんですけどね。