コマとショット(カット)とシーン(シークエンス)
映画のコマは「あ」「い」といった音節もしくは「愛」といったひとまとまりの語です。
ショット(カット)は、たとえば「愛とは無慈悲なものだな」というセリフです。
シーン(シークエンス)は、そのセリフやその他のセリフと動く映像によって構成される、最小限の物語です。
役者はそのセリフを数十通りの言いかたと演技で表現し、監督はその中のひとつに決めます。
映画の全体の物語(最大限の物語)は脚本家が考え、監督がイメージを作って、職人がモノとして残します。
作曲家が曲を作り、音楽家が演奏して、エンジニアがそれを音源化もしくはステージ化して聞きたい人に届けるのと同じようなものです。