砂手紙のなりゆきブログ

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シナリオと新聞の連載小説と読める字数

 映画のシナリオなどでは2時間で400字詰め原稿用紙120枚、要するに1枚で1分ということになります。
 新聞の連載小説は、昔と今とではずいぶん違っていて、今だと400字換算で2枚半、夏目漱石の時代だと4枚強になります。1000字から1600字ぐらい。
 普通の日本人が日本語を読む速さは、1分間に400~600字程度ということなので、まあ2~3分ぐらいで読める長さのものを書くことになります。これは映画のシナリオより少し多いんですが、だいたい同じということでもいい。
 アナウンサーが声を出して読む場合の目安は1分間300字ですが、間に映像をはさむので、実際の放映時間は少し長くなります。
 荻原浩『愛しの座敷わらし』は2007年1月から11月にかけて朝日新聞に連載されましたが、だいたい250回ぐらいだとして600枚ぐらいですかね。
 夏目漱石虞美人草』は 明治40(1907)年6月23日から10月29日までの127回連載なんですが、多分原稿枚数はそんなに変わらないんじゃないかな。
 物語として1回ぶん書くのに1~2時間ぐらいですかね。
 個人的には、小説ならともかくテキストとして1000字というのは多い気がするのです。
 ぼくのテキストは、ここまででおよそ500字ぐらい。
 だいたい1~2分間ぐらいで読めるぐらいの量を考えて作ってまして、3分ほど読むのにかかるテキストは、少し重たい気分になります。
 書くのに1時間、読む(読まれる)のに1分というのは、小説の場合普通なのかもう少し考えてみたいです。