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砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

女子学園忠臣蔵

 元禄学園は中高一貫の女子校であります。
 合唱部の高等部一年生・浅野内匠子は、二年になる前の春休み、3月14日、かねてよりの遺恨ということで、松の廊下で演劇部の同学年生・吉良上野子に斬りかかり、頭にきた生徒会長の徳川家綱子は高等部における合唱部を廃部にします。
 浅野の一学年下で合唱部の後輩である大石内蔵子は、高等部でも続けるつもりだったんでびっくりしましたが、しょうがないので音楽部でパーカッションをやることにして、ひそかに同志たちと合唱部再興の企みをします。
 高等部一年の夏の大石は「合唱部? そんなのどーでもいーっすよもう」と、島原でグダグダになりますが、これも作戦。
 大石が二年生の冬、毎年恒例の歳末チャリティイベントにおける演劇部の演目が忠臣蔵ということを聞きつけた同志たちと大石は、本番直前で作られている舞台の吉良邸前で、大石内蔵助の格好をしている吉良上野子を襲撃します。立ち回りをしているうちにどっちがどっちなのか、一同はわからなくなって大変です。
 なお、この日の陣太鼓の練習のために、大石は音楽部に入りました。
 芝居ができなくなったため、しょうがないので学校はその年は合唱部(仮)と音楽部との合同でベートーベンの交響曲第九番をやることになりました。
 しかし結局合唱部は復活できないで、吉良先輩はそのまま翌年の春には大学に進学しました。
 年末の討ち入りなんて、あってもなくてもよかったんですが、そこでやっとかないともう、吉良先輩卒業しちゃいますからね。

 本日は636文字です。