なんにでもよく効く薬というのがあるのですが、これを飲む際には同時に、副作用として胃が痛くなるので、胃が痛くならない薬と、それの副作用である眠けを抑える薬と、すべての副作用を抑える薬を飲む必要があります。
問題は、すべての副作用を抑える薬を飲むと、なんにでもよく効く薬が全然効かないことです。
これを回避するには…なんにでもよく効く薬が効いてきたかなっ、という状態になった時に、その他の薬を飲むのです。
しかしそのときにはもう胃が痛くなってる。
山田風太郎『甲賀忍法帖』における薬師寺天膳と朧の対決みたいなものです。
本日は260文字です。