砂手紙のなりゆきブログ

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虫の発見(ジュール・ルナール)

 虫(昆虫)は西欧の場合、19世紀末、ジャン・アンリ・ファーブルとジュール・ルナールによって発見されました。
 それ以前にも虫はいたんですが、創作物の中にうまく入れることができなかったんですね。
 なんか小さくて、まわりを飛ぶ虫は、カブトムシとかトンボやハエという固有名詞を与えられてはいましたが、それと創作物における登場人物の感情とを結びつけるには、虫の特定の性質に対する理解と、それを活かすことができる舞台設定が必要でした。
 小説の舞台として田舎(農村)を描いた作家は以前からいましたが、そこで使われた道具はもっぱら風景や植物でした。
 虫が好きな人が虫を観察し、分類することによって、創作物の世界は少し広がりました。
 西欧以外の、たとえば漢字文化圏とかアメリカは少し違います。

 本日は340文字です。